私はコーヒーにドリップ…
じゃなくて、どっぷりとハマってしまい、ついには銀杏を煎る手網を購入し、ハンドロースト、所謂「手網焙煎」という方法でコーヒー生豆を焙煎するまでにコーヒーの世界へとのめり込んでしまいました。
何故にこんなにコーヒーにハマってしまったかは、自分にもわからないけど、中川ワニさんの「中川ワニ珈琲」のレシピ 家でたのしむ手焙煎(ハンド・ロースト) コーヒーの基本を読んだら、自分がコーヒーにハマった理由がなんとなくわかった気がしました。
「中川ワニ珈琲」のレシピ 家でたのしむ手焙煎(ハンド・ロースト) コーヒーの基本
もう、なんと言うか、コーヒーのことだけじゃなくてコーヒーを通じて人生を学べる本なので、コーヒーの焙煎に興味がなくてもオススメできる本です。
「これが本当の自己啓発本」なのではないかと思うくらい、素晴らしい内容で、なんと表現したら良いのかわかんないんですけど、コーヒーを通じて人生を学べる本。なのではないかと思います!
きっと、私は何かを表現したい。
実は、わたし音楽家になることを志していました。
音楽家。といっても、エレキギターなんですけど。
初めはYOSHIKIのドラムに憧れて、ドラム志望でした。
が、当時、同じクラスの数名とバンドやろう!みたいな話が出て、何故かギターになった…
という、まぁ、よくある話なんですけど、以来、挫折を繰り返しながらもバンドを解散しては結成して、解散しては結成して…
そして、28歳になったときに音楽家になる夢を挫折しました。
もう、いい歳なんだから~なんて、周りにもよく言われてました。
自分でも往生際が悪いなぁ。なんて思うくらい、音楽が、ギターが好きなんです。
そんな大好きなギターをやめてしまった。
というより、本格的にギターを弾かなくなった。というべきか。
兎に角、音楽を作ることをやめてしまったことに、何かが引っ掛かっていたのだろう。
日々の忙しさやストレスに誤魔化されて、自分でも気づかなかったけど、きっとオレは何かを表現したい人。なんだと思う。
コーヒーの話が全然出てこなかったけど、要するに、私は今コーヒーで何かを表現しくて、うずうずしているわけです。
ということをこの本を読んで気付かされました。
中川ワニ珈琲のレシピ
で、本の内容ですけど、表題の通りに「手焙煎」ハンドローストのやり方。というより、調理方法が書かれています。
当然のことながら、コーヒー生豆を自分で焙煎するわけですから、その豆を美味しく飲みたいですよね。
中川ワニ流のハンドドリップも書かれています。
ハンドドリップはちょっと難しいですけど、誰にでも自宅で美味しいコーヒーを楽しむ!って感じの内容で、コーヒーの新しい世界、考え方を教えてくれる内容になっていると私は思います。
自己啓発要素
中川ワニさんは焙煎した豆を販売しているのだから、当然、商売人だ。
だからというわけではないけど、自己啓発要素もかなり強い。
書いてる本人には、当然そんなつもりもないのだろうけど、いくつか私の心にグサッと突き刺さって、それだけでなく心に響いた言葉がいくつかある。
「自分の家で焼くコーヒーがいちばん甘い」と自慢し合う。家々に伝わる秘伝のコーヒーの味にはちょっとした工夫があって、それが「わが家の味」になっていた。
コーヒーにもわが家の味があっていいんだと思う体験だった。
と、冒頭に書いてあるこの文章で、私はすでにやられました。
まさにコーヒーを調理する。
この本はコーヒー焙煎を勉強するのではなく、あくまでレシピ本なのだと。
多数派が正解で、少数派が不正解。ではなく、自分の正解を見つけろ。
そんなことを言われてた気がしました。
そして、
当初はその自分の判断も、ミスやわからないことが多くて、ヒドいものをお客さんに手渡したことは一度や二度ではない。
でもちょっとでもいいものにしたい気持ちが勝って、今も続けている。
これは自分も近いうちに自分が焼いた豆を販売したい。と思っている私にとっては、失敗を恐れない勇気をもらった気がする。
当然、ヒドいものを売るつもりはない。
けど、レベルが高いとか低いとかじゃなくて、自分が表現したいコーヒーを全力で作り上げていく。
そんなつもりでいます。
そして、それで良いんだ。と背中を押してくれた気がする言葉でした。
あとがき
人はどうしても都合のいいところばかりを切り取ってしまいます。
何を隠そう、私もそうです。
だけど、中川ワ二珈琲のレシピには、都合の良いことだけではなく、何事もたゆまぬ努力や情熱を持つことが大事なんだと痛感させられる内容でした。
これからコーヒーの焙煎を始めたい人にはもちろん、そうでない人にもオススメ。
この本を読んだら考え方が変わります。

「中川ワニ珈琲」のレシピ 家でたのしむ手焙煎(ハンド・ロースト) コーヒーの基本
おしまい